WBCの第5回大会が日本の優勝で幕を下ろし、それぞれの選手が所属チームに戻りました。侍ジャパンとして活躍した選手たちはその経験をチームにどう活かしていくのか、2023年シーズンの楽しみの一つとも言えます。
そしてもう一つ、WBCの候補として名前が報道されていながら、シーズンを優先するため辞退した選手たちがどのような結果を残すのか、楽しみの一つです。
そこで今回はWBCを辞退してでも今シーズンにかけるNPBの選手4名をご紹介します。
WBCを辞退してでも今シーズンにかける選手4名
今回ご紹介するのは
- 坂本勇人(ジャイアンツ)
- 森友哉(バファローズ)
- 平良海馬(ライオンズ)
- 森下暢仁(カープ)
の4選手です。
全員これまでのプロ野球 成績は十分であるものの、昨シーズン怪我に苦しんだ選手、移籍した選手、今年から新たな挑戦をする選手ということで今シーズンが正念場になる選手たちです。
坂本勇人(ジャイアンツ)
- 投打:右投右打
- 身長/体重:186センチ/86キロ
- 生年月日:1988年12月14日
- ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目(光星学院高校)
正遊撃手としてWBC・プレミア12に2度ずつ出場しており、2021年に開催された東京五輪でもウイニングボールを掴み取るなど国際大会での強さを見せてきた「球界の顔」坂本勇人も若手選手の台頭や、自身の打撃不振などで正念場のシーズンを迎えいています。
金メダル獲得に尽力し、大会ベストナインにも選出される活躍を見せました。そんな長らく侍ジャパンを攻守に支えてきた坂本勇人はレギュラーシーズンを優先するため、第5回WBCの出場を辞退しました。
2006年にドラフト1位で巨人に入団すると、高卒2年目からレギュラーに定着。2012年には最多安打、2016年には首位打者と最高出塁率の打撃2冠、2019年にはMVPに選出されるなど、球界を代表する遊撃手、打者へと成長を遂げました。
しかし近年は、これまでの勤続疲労が一気に来たのか、故障に苦しむ時期も多く、2022年は3度戦線を離脱し、プロ2年目以降では最少の83試合の出場にとどまりました。今シーズンもオープン戦の打率1割台、開幕から23打席連続無安打と苦しみましたが4月8日のカープ戦で今季初安打を本塁打で記録すると、徐々に調子を上げてきています。
3年後のWBCは年齢のこともあり選出はされないかもしれませんが、NPBの顔としてまだまだ活躍してもらいたい選手です。
森友哉(バファローズ)
- 投打:右投左打
- 身長/体重:170センチ/85キロ
- 生年月日:1995年8月8日
- ドラフト:2013年ドラフト1位(大阪桐蔭高校)
「打てる捕手」として侍ジャパン入りが期待されていた森友哉ですが、今オフにバファローズへ移籍し、新天地での活躍のためにWBCの侍ジャパン入りを辞退しました。
2013年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団すると1年目から一軍デビューを果たします。翌2015年にはチームの中心選手として頭角を表すと、2018年から本職の捕手に専念。同年に初めてベストナインに選出され、翌2019年には首位打者とMVPに輝きました。
しかし、2022年は右手首の骨折や打撃不振の影響を受け、規定打席にも満たない悔しいシーズンを送りました。ただ、それまでの活躍から各球団からの評価は高く、4年総額18億円での契約とも言われています。
球界屈指の投手陣を誇るバファローズの投手陣をどのように牽引していくのか、楽しみです!
平良海馬(ライオンズ)
- 投打:右投左打
- 身長/体重:173センチ/100キロ
- 生年月日:1999年11月15日
- ドラフト:2017年ドラフト4位(八重山商工高校)
ライオンズの平良海馬もWBCを辞退して、今シーズンに賭ける選手の一人です。
2021年に開催された東京五輪にチーム最年少の21歳で侍ジャパンに選出されるも、本大会では、2試合投げ、2失点と結果を残すことはできませんでした。しかしシーズンが始まると最優秀中継ぎ賞を受賞するなど、勝ちパターンの一角として素晴らしい活躍を見せました。
その活躍もあり、侍ジャパン入りも期待されていましたが、2023年シーズンから本人の希望で先発に転向するため、第5回WBCは出場辞退し、シーズンに向けて調整を進めてきました。
その調整の甲斐あってか、オープン戦で好投を続けており、開幕ローテーション入りしました。初先発となった4月2日のバファローズ戦で7回1失点の投球を見せています。
森下暢仁(カープ)
- 投打:右投右打
- 身長/体重:180センチ/78キロ
- 生年月日:1997年8月25日
- ドラフト:2019年ドラフト1位(明治大学)
2021年に開催された東京五輪では山本由伸(バファローズ)と先発2枚看板を形成し、金メダル獲得の原動力となったカープの森下暢仁は、第5回WBCでもエース候補に挙げられていましたが、今オフに右肘手術を受けたため、出場を断念しました。東京五輪では、予選のメキシコ戦、決勝・アメリカ戦に先発登板。2戦2勝、10イニングで失点2と抜群の安定感を発揮し、世界一に大きく貢献したために、侍ジャパンにとっても痛手となりました。
2019年ドラフト1位でカープに入団すると、10勝3敗、124奪三振(リーグ3位)、防御率1.91(リーグ2位)をマークし、新人王に輝きました。
2022年も先発ローテーションの核として2桁10勝を挙げる活躍を見せましたが、2023年の開幕を見据え、患部の手術を決断しました。早ければ4月下旬にも一軍に復帰することが期待されています。
最後に
今回はWBCの盛り上がりの裏で今シーズンにかけるため、トレーニングを選択した選手たちをまとめてきました。
どの選手も所属球団にとっては欠かせない存在であり、「やってもらわないと困る」選手たちです。これまで以上に素晴らしい結果を残し、ファンたちを納得、安心させて欲しいですよね!