暑い日が続く夏に欠かせないものといえば「扇風機」ですよね。ある程度の暑さであれば扇風機だけでも十分涼しいため、エアコンを使う必要がないので重宝します。
ところが近年、家電量販店などで扇風機によく似た「サーキュレーター」を目にするようになりました。このサーキュレーターは、扇風機と同じく風を送る家電ですが、実は目的が全然違うものであることをご存じですか?
今回は、そんなサーキュレーターについての解説と、扇風機との違いや電気代の差などをご紹介します!
サーキュレーターとは?
サーキュレーターとは、強い風を直線で遠くに送ることができる製品です。「Circulator=循環装置」という名前からも分かる通り、空気の循環を目的に設計されています。
扇風機に比べると小型のファンが多く、風量や静音性が優れたDCモーターを搭載する機種が多いなどの特徴があります。つまり、部屋の換気や室温を均一にする用途に適しているのがサーキュレーターなのです。
また、シーリングライトと一体化した「サーキュライト」であれば、天井に設置するので場所を取らず、効率よく空気の循環ができるでしょう。
サーキュレーターと扇風機の違いは?
サーキュレーターと扇風機はどちらも風を送る製品ですから、構造的にそれほど大きな違いはありません。しかし、サーキュレーターと扇風機では「目的」が異なります。
扇風機には一般的なもの以外に「タワーファン」「卓上扇風機」「USB扇風機」など、様々な種類があります。しかし、どの扇風機にも共通しているのは、人に直接風を当てて「涼を取る」ということを目的にしている点です。また、一般的な扇風機は広範囲へ穏やかな風を送るように大型のファンを備えていますが、サーキュレーターのように遠くへ風を送る使い方には向いていません。
サーキュレーターと扇風機の電気代はいくら?
サーキュレーターと扇風機の電気代に差があるのか、気になりますよね。
結論から言うと、実はこの2つの電気代にはほとんど差がありません。サーキュレーターと扇風機の消費電力は、10〜40W程度が一般的で、使用時間にもよりますが、1か月の電気代は大体100〜200円台程度です。
強いて言えば、「ACモーター」よりも「DCモーター」搭載機種の方が、消費電力が5〜10W程度少ないため、省エネを重視するのであればDCモーターがおすすめとなります。
節電効果も!サーキュレーターでおすすめの使用方法
エアコンと併用する
サーキュレーターは、エアコンと併用することで、室温のムラをなくすことができます。空気は温度によって上下に移動する性質があるため、エアコンだけでは思ったように効果が得られない場合があります。
しかし、サーキュレーターで部屋の空気を循環することでムラのある室温を均一に近づけることができます。そうすると、エアコンの設定温度を必要以上に上げ下げする必要がなくなります。
サーキュレーターは、エアコンの節電にもつながるので、併用はとてもお得なのです。
部屋干しで使用する
サーキュレーターは、部屋干しで使用すると洗濯物が乾きやすくなります。梅雨の時期や冬のお洗濯は部屋干しすると乾きが悪く、生乾きのイヤな臭いが出るなど困ることも多いです。
ですが、サーキュレーターの風を洗濯物に当てれば乾くスピードが格段に早くなり、生乾きの臭いを抑えることができます。首振りや部屋干し機能がついたサーキュレーターであれば空気に動きが出るため、通常よりも数倍早く乾かすことができるでしょう。
また、サーキュレーターを使えば衣類乾燥機や浴室乾燥機などの使用回数を減らせるので、節電にも役立ちます。
おすすめのサーキュレーター2選
① サーキュレーターアイ 上下左右首振りタイプ
- ブランド:アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
- 電源:AC100V(50Hz/60Hz)
- 消費電力:39W(50Hz)/37W(60Hz)
- サイズ:幅210×奥行210×高さ290mm
- 重量:2.1kg
- 適用床面積:18畳(50Hz)/20畳(60Hz)
- 切タイマー:2h/4h/8h
- メーカー保証:1年間
- 価格:¥6,980〜(*2022年9月9日時点)
② 洗えるサーキュレーター
- ブランド:山善(YAMAZEN)
- 電源:AC100V(50Hz/60Hz)
- 消費電力:17W
- サイズ:幅226×奥行210×高さ315mm
- 重量:1.8kg
- 適用床面積:〜18畳
- 切タイマー:1〜8h
- メーカー保証:1年間
- 価格:¥9,080〜(*2022年9月9日時点)
最後に
比べてみると、サーキュレーターと扇風機は似て非なるものであることがわかりましたね。それぞれ用途に合わせて使い分けることで、日々の暮らしがもっと快適になるのではないでしょうか。