アメリカのプロ野球メジャーリーグ(MLB)には、ワイルドカードというレギュラーシーズン終了後のプレーオフへ進めるルールがあります。ワイルドカードは日本プロ野球にはないルールなので、あまり馴染みがない方も多いのではないでしょうか。最近では、スポーツベットを楽しめる老舗のブックメーカーBet365 日本などで、MLBにベットする人も増えて来ていますので、MLBの仕組みを知っておくのは大切ですよね。
そこでこの記事では、野球の本場MLBのワイルドカードとは?そして日本プロ野球との比較を解説します。
MLBのワイルドカードとは?プレーオフの仕組みは?
MLBでプレーオフに進めるワイルドカードですが、ワイルドカードとは何なのか、そしてMLBのプレーオフの仕組みについて解説していきます。
MLBのワイルドカードとは
MLBのワイルドカードは、各地区の優勝チーム以外のチームがプレーオフに進めるルールです。各リーグの地区優勝チームを除いた中で、勝率の高い3チームがワイルドカードとしてワイルドカードシリーズに進出します。ワイルドカードシリーズは、地区優勝チームの中で一番勝率が低いチームとワイルドカードチームの4チームで行なわれ、勝ち上がった1チームがディビジョンシリーズへ進出できます。このルールは2022年からのものですが、ワイルドカード自体は1995年から導入されています。
MLBプレーオフの仕組み
MLBのプレーオフは2022年にルールが変更され、それぞれのリーグで、各地区の優勝3チームとワイルドカードの3チームにプレーオフの出場権が与えられます。そして、ワイルドカードシリーズ、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズが行われ、各リーグの優勝チームが決まります。さらに、そのリーグ優勝チーム同士がワールドチャンピオンをかけたワールドシリーズで対戦します。
日本プロ野球(NPB)プレーオフの仕組み
日本プロ野球のプレーオフは、セントラル・パシフィック両リーグの上位3チームが対戦するクライマックスシリーズがあります。はじめに各リーグで2位と3位のチームが、3試合制で対戦します。そこで勝ち上がったチームが、リーグ1位のチームと6試合制で対戦し、勝ったチームが日本一をかけた日本シリーズへ進みます。このシリーズは、2007年から導入され、プロ野球の盛り上がりを高めています。
MLBと日本プロ野球(NPB)のリーグの比較
プレーオフに違いがある様に、メジャーリーグ(MLB)と日本プロ野球(NPB)のリーグの編成の違いもあるのでご紹介します。
MLBのリーグ編成
MLBにはアメリカンリーグ・ナショナルリーグがあり、計30チームあります。
リーグ名 | 地区 | チーム名 |
アメリカンリーグ | 東 | ボルチモア・オリオールズ |
ボストン・レッドソックス | ||
ニューヨーク・ヤンキース | ||
タンパベイ・レイズ | ||
トロント・ブルージェイズ | ||
中 | シカゴ・ホワイトソックス | |
クリーブランド・ガーディアンズ | ||
デトロイト・タイガース | ||
カンザスシティ・ロイヤルズ | ||
ミネソタ・ツインズ | ||
西 | ヒューストン・アストロズ | |
ロサンゼルス・エンゼルス | ||
オークランド・アスレチックス | ||
シアトル・マリナーズ | ||
テキサス・レンジャーズ | ||
ナショナルリーグ | 東 | アトランタ・ブレーブス |
マイアミ・マーリンズ | ||
ニューヨーク・メッツ | ||
フィラデルフィア・フィリーズ | ||
ワシントン・ナショナルズ | ||
中 | シカゴ・カブス | |
シンシナティ・レッズ | ||
ミルウォーキー・ブルワーズ | ||
ピッツバーグ・パイレーツ | ||
セントルイス・カージナルス | ||
西 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | |
コロラド・ロッキーズ | ||
ロサンゼルス・ドジャース | ||
サンディエゴ・パドレス | ||
サンフランシスコ・ジャイアンツ |
それぞれリーグには15チームあり、各地区5チームずつにわかれています。全体のチーム数が多いので、プレーオフを盛り上げるためにワイルドカードを導入するのも納得ですね。
NPBのリーグ編成
NPBにはセントラルリーグ・パシフィックリーグがあり、計12チームあります。
リーグ名 | チーム名 |
セントラルリーグ | 読売ジャイアンツ |
東京ヤクルトスワローズ | |
横浜DeNAベイスターズ | |
中日ドラゴンズ | |
阪神タイガース | |
広島東洋カープ | |
パシフィックリーグ | 北海道日本ハムファイターズ |
東北楽天ゴールデンイーグルス | |
埼玉西武ライオンズ | |
千葉ロッテマリーンズ | |
オリックスバファローズ | |
福岡ソフトバンクホークス |
それぞれのリーグ6チームにわかれ、レギュラーシーズンを戦います。MLBに比べるとチーム数が半数以下なので、日本でのワイルドカード導入は、ほぼないと予想できます。
まとめ
今回は、アメリカのプロ野球メジャーリーグ(MLB)のワイルドカードとは?そして、日本プロ野球とのプレーオフやリーグ編成の違いについて解説しました。大谷翔平をはじめ多くの日本人選手がMLBへいって、観戦する機会も増えたことでしょう。この記事を参考にあまり馴染みがなかったワイルドカードを知って、より面白く野球を観戦してみてはいかがでしょうか。